スポーツはアートである
今回は前回に引き続き荻村伊智朗氏の「笑いを忘れた日」より
面白いエピソードをお送りいたします。
卓球が強くなりたい人も、楽しく卓球したい人も必見の内容です。
なにしろ世界チャンピオンであり、世界卓球連盟会長も務めた荻村氏です❕
今回も3つのお話をピックアップしております。
是非、ご覧ください。
ハングリー精神
大学生時代の荻村選手は50円を持って家を出発し
35円で昼食代、15円で夜ご飯を食べながら
夜中まで練習しております。
なかでも夜の食事は10円のコッペパンを買って、
5円のマーガリンをつけてカバンに忍ばせます。
卓球の試合の間に一口ずつカバンからパンをちぎって口に放り込みます。
そのパンを口の中でドロドロになるまで溶かしてから飲み込みます。
この方法で、食事休憩をなくし、練習時間を増やしておりました。
現代において、同じことをするのは難しいと思いますが
練習時間確保のために、できることはしていきたいですね。
スマホみてる時間とか・・・
皆様も一度、練習時間を増やす努力をしてみてください。
卓球は5次元
卓球のゲームの要素は5次元で成り立っております。
まずは「空間」です。
タテ・ヨコ・高さの空間にどのようなボールを送るのかを
操るということで3次元になります。
次に「時間」があります。
どのくらいの速さでとか、どのくらいの遅さで返球するといったことです。
そしてもう一つが「回転」です。
回転が次元に入るかは議論の余地がありますが
この「空間」「時間」「回転」を対戦相手によって
上手く操れる選手が勝てる選手になります。
どれか一つだけ得意でも、試合に勝つのは難しいですし
上手になればなるほど、3つの能力が高くないと勝てなくなります。
一つの技術にしても、打球の深さ・高さ・コースや
打球点の位置・打球速度・どのような回転でといったことを考えて練習することを
お勧めいたします。
なんとなく考えているけど、きちんと意識して練習に取り組めていない人が
多いのではないでしょうか。
どちらかと言うと打ち方ばかりにこだわってはないでしょうか。
打ち方のこだわりも、もちろん大事ですが
このような卓球を作る要素を理解して取り組む時間を作ってもいいのではないでしょうか。
笑いを忘れた日
荻村選手が大学生の1952年には、
卓球にも軟式と硬式の試合があり、
この年に荻村選手は全日本軟式選手権にて優勝しておりました。
そして全日本硬式選手権の東京予選にて第1シードとなります。
しかし決勝で明治大学の山口選手に敗れてしまい予選落ちしてしまいます。
後にも先にもこのときだけ人前で大声で泣きました。
その日の日記に「笑いを忘れた日」と書き、
「もう卓球をやめられない。負けるのは挫折だ。
今までの一心不乱の何年間が挫折だなんて承知できない。
必ず納得いくプレーをしてからやめよう。」と心に決めたのです。
そこから、より一層自分に厳しく練習に取り組み
1年2か月後の全日本硬式選手権で優勝し、
世界へと羽ばたいていくのでした。
著書の中で自分に1番厳しくできるのは自分だ。
24時間自分の心と行動を見ているのは自分だけだからです。
人の世話にならなければ、自分の心や行動の管理ができない人が
世界一にはなれないと書かれております。
自分に言い聞かせます💦
本を読んだ感想
今回、荻村伊智朗氏の「笑いを忘れた日」をご紹介しましたが
まだまだご紹介できていないことがたくさんあります。
本当にすべての卓球人に読んでほしいと思う内容でした。
また、荻村氏は卓球一筋のイメージがありましたが
この本を読んで、政治や歴史の知識も深く、
「ピンポン外交」「世界卓球連盟会長」もそれらの知識を生かして
成功に導かれた人だと分かりました。
皆様も、是非ご一読してみてはいかがでしょうか。
卓球の、そして人生のヒントになること間違いなしです。
ご訪問ありがとうございました。
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ぎりゅう
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